糖尿病 治療がプライスダウン
塩が胃粘膜に作用し、発ガン物質の影響を受けやすくするので、胃ガンの発生率も高めることは、皆さんもよくご存じだろうと思います。
これらの病気を予防するために、一九七〇年頃から全国で減塩運動がくり広げられ、厚生省も一九七五年の栄養所要量改定から、目標とすべき食塩の摂取量を一日一〇グラムとしました。
その甲斐あって、七五年以降には食塩の摂取量は下降線をたどりました。
ところが、七八年を起点にふたたび増加傾向にあります。
現在、日本人の一日の食塩摂取量は平均一三グラム。
目標に達するには、あと三グラムは減らさなくてはいけません。
そのためには、いま一度食生活を見直して、できることから少しずつ改善していくことが必要です。
上手な減塩方法を教えてください。
洋食にくらべて脂肪が少なく、食物繊維もとりやすいので健康によいと、和食が見直されるようになったのはよいことですが、食塩に関しては要注意です。
和食料理の基本ともいうべき、しょうゆ、みそには、食塩がたっぷり含まれているからです。
「漬物があればおかずはいらない」という人もよくいますが、改めていうまでもなく、漬物も食塩をたくさん含んでいるので、食べすぎにはくれぐれも注意しなくてはなりません。
このほか、タラコや塩ザケ、干物などの塩蔵品はもちろんのこと、ちくわ、かまぼこ、ハム、ベーコンなど、味の濃い加工食品にも、かなりの量の食塩が含まれています。
ポテトチップやせんべいなどのスナック菓子のほか、シュウマイや鮫子などの調理済み食品やインスタント食品にも意外と食塩が多いので、こうした食品も控えめにします。
また、日本人の食塩摂取量がふたたび上向きになっているのは、外食が増えていることも、おおいに関係していると思われます。
昼食にはそばやうどんといっしょに濃い汁を飲みほしたり、味つけの濃い丼物を食べ、夜は夜で塩、ソースたっぷりのステーキや、刺身にしょうゆをたっぷり浸して食べたり……。
そもそも外食は万人向きにつくられているため、ただでさえ味付けが濃いというのに、テーブルに食卓塩やしょうゆ、ソースなどが並んでいると、ついかけたくなってしまうようです。
十分味のついている漬物にしょうゆをかけている人もいるほどです。
外食はやむを得ないとしても、こうした習慣はぜひとも改めるべきです。
味覚は習慣によって変えられるので、じょじょに舌を薄味に慣らしていきましょう。
塩やしょうゆを控えめにして、だしを濃くしたり、ゆずやレモンなどの酸味をかけたり、わさびやこしょうなどの香辛料をきかせると、おいしく食べることができます。
また、ソースやしょうゆをつけて食べる料理のときは、これらをかけるのではなく、つけて食べるようにしましょう。
塩分をとりすぎても高血圧にならない人がいるというのは本当ですか。
よく、食塩のとりすぎが高血圧の原因になるといわれていますが、そればかりではないのです。
高血圧の人のほとんどは、腎臓病などの病気もなく、なぜ血圧が上がるのか、原因がはっきりとわかりません。
ただ、食塩をとることで血圧が上昇する高血圧と、食塩をとっても血圧が上昇しない高血圧の、二種類が存在するというのが定説となっています。
それぞれの高血圧の特徴をあげてみたいと思います。
このタイプは、食塩をとりすぎることによって血圧が上がります。
感受性の高血圧の場合、尿中へのナトリウム排泄(腎臓における)がうまくいかないため、体内にナトリウムが蓄積しやすくなり、その蓄積したナトリウムが原因となって血圧が上昇します。
このタイプは、食塩のとりすぎが直接血圧の上昇に結びつきません。
ですから、減塩をしても血圧には変化がみられないのです。
むしろ、遺伝的な要因などで血圧が上がります。
現在、食塩に対する感受性の高血圧か非感受性の高血圧かを見分ける診断法は確立されていません。
そこで、一般的にはとりあえず減塩をやってみて、血圧が減少するかしないかをみます。
そうすると、感受性高血圧の人だけに血圧の減少がみられます。
血圧に変化がなければ、非感受性高血圧ということですから、降圧薬などの薬を使用することになります。
では、非感受性高血圧の人は減塩をする必要はまったくないのでしょうか。
答えはノーです。
というのも、減塩によって血圧を下げることはできませんが、降圧薬の効果を高めることはできるからです。
つまり、感受性の高血圧であろうが、非感受性の高血圧であろうが、減塩はやったほうがよいのです。
また、いま高血圧でない人も、自分は非感受性だろうなどと勝手に決めて味付けの濃い食事をとるといった無茶はしないでください。
低血圧の人は塩分をとると症状が改善されますか?塩分をとりすぎると高血圧になるといわれるので、理屈に合っているような気がします。
まず、血圧を上げる方法として考えられるのは、昇圧剤を使うことです。
しかし、薬の効果は一時的なものなので、低血圧の根本的な解消にはなりません。
それに、昇圧剤には頭痛や動悸をおこす副作用があるので、よほどのことがないかぎり使用しないのが普通です。
さて、質問にある食塩と血圧の関係ですが、食塩感受性の人なら論理的に、食塩を摂取することによって血圧を上げることは可能です。
しかし、塩分を多量にとることで血圧を上げても、それがそのまま健康につながるとはかぎりません。
というのも、塩分を過剰にとると胃ガンになるおそれがあるからです。
健康のために血圧を上げようとしているはずが、逆に健康を害してしまっては、元も子もありません。
一般的に、低血圧の人は虚弱体質だったり、やせ気味だったりと、全体的に栄養状態の悪い人が多いので、たんぱく質やビタミンなども含めて、全体的な栄養状態をよくすることが大事になります。
バランスのよい食事をしっかりとれば、体重も増え、血圧は自然に上かっていきます。
また、食生活の改善に伴なって、睡眠不足や運動不足などの不規則な生活リズムを改善することも必要です。
つまり、低血圧の改善にはこれといった特効薬はなく、日常生活を規則正しく、バランスのよいものに改善していくことが治療法の中心となるわけです。
くり返しになりますが、血圧を上げたいからといって塩分を過剰にとることは、やめたほうがよいでしょう。
低カロリーの合成甘味料はからだに悪いのでしょうか。
とりすぎればからだに悪いですが、砂糖の代わりに利用するぶんには問題ありません。
むしろ肥満防止には効果的です。
ただし、ひと口に甘味料といっても、糖質のものと非糖質のものがあり、それぞれ体内で異なる作用をもちます。
代表的なものに、ソルビトール、マルチトール、パラチノース、カップリングシュガーがあります。
このうち、ソルビトールやマルチトールは、体内で吸収されにくいために低エネルギーであるほか、血糖を上昇させないので糖尿病の患者さんも利用できます。
また、砂糖のように虫歯菌に利用されることがないので、虫歯予防になります。
パラチノースとカップリングシュガーは消化・吸収されるので、先にあげた二つよりはカロリーが高いですが、虫歯予防の効果は同じです。
ステピオサイド、グリチルリチン、サッカリン、アスパルテーム、エリシルトールなどがあります。
いずれもエネルギーはゼロに近いので、エネルギー制限に効果があります。
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